磐梯宝生会では、第三回『夏の謡会』を磐梯町交流館に於いて行われました。
謡曲は、一般にはあまり、馴染みの薄いものかも知れません。
特に、今の若い世代には、触れることが殆どないと思います。
能はお面をかぶり、笛や太鼓のお囃子で舞います。謡曲は能の中の歌詞の部分です。また、これを謡(うたい)と言います。伴奏なしで、人の口だけで謡う事を素謡と言います。
主人公のシテ、相手役のワキなどによって、謡われる『役謡』と登場人物以外の演者たちによって斉唱される『地謡』で構成されて、物語を謡います。
能は600年の伝統があり、昔からの演劇です。謡曲も歴史の中で培われて、今日まで伝えられています。
謡を聞いていると、幽玄で厳かな、むかしを感じます。
それでも、多くの観客の方がお出でになり、真剣に聞き入っていました。
昔ながらの、日本の伝統文化を継承して、これからも永く続けてほしいと思います。